Meet Up! 料理好きに、会いに行く。

料理好きの方に会いに行き、
レコルトのアイテムを使って
料理を作ってもらう「Meet Up!」。

レコルトと出会うことで、
毎日の料理がもっと豊かに、もっと楽しくなる。

そんな暮らしの1シーンをお届けします。

フランスの郷土料理「アリゴ」で、優雅にランチ

フレンチレストランでの経験とニューヨークやフランス各地での生活を通して、フードトレンドや世界の家庭料理などの広い知見を得られた浅本さん。ご家庭ではご飯作り担当だそうです。後編では、休日の夫婦のランチに[ラクレット & フォンデュメーカー メルト]を使って、ラム肉のハーブソテーとフランス・中南部の郷土料理、チーズを使ったトロ〜リのびるマッシュポテトの「アリゴ」を作っていただきます!

─浅本さんが代表を務める「ユニテ」は、どんな会社ですか?

浅本さん(以下A):食にまつわる仕事がメインの会社で、主にメニュー開発や店舗オープンのサポートをしています。拠点は東京ですが、スタッフが日本全国にいるので、各地の飲食店をディレクションすることも多いですね。レストランやカフェなどのお店から、音楽やカルチャーなど、食に関係のないお店まで幅広くご相談を受け、ライフスタイルをまるごと提案しています。

─最近は、どんなお仕事を手がけているのですか?

A:いま、千葉商科大学の学食の運営に携わっていて、この学食がすごく面白い場所なんです。まず、学生食堂なのにすごくおしゃれで快適な空間なんです。僕がディレクションを担当しているコーヒー&ベーカリースタンドは、エスプレッソマシーンが置いてあって、ラテアートと焼きたてのクロワッサンなんていう、ぜいたくな朝食メニューがあったり。この学食はグッドデザイン賞を獲得するなど、外部からの注目度も高いんですよ。学生優先の時間帯がありますが、一般の方も利用できるし、こういう新しい食のあり方にかかわれる仕事は、とても楽しいですね。

─学生じゃなくても行ってみたくなりますね! いくつものプロジェクトを同時に進めていくなかで、浅本さんはどんな風に仕事をこなしているんでしょうか?

A:本を読んだり、街を歩いたり、人と会ったりして、情報をどんどんインプットしていく作業がはじめにあります。そうして自分がおもしろいと思えるものをさらに掘り下げて、情報を整理整頓し、きれいな形にしてクライアントにお渡しする。そんなイメージです。自分としては、プロデュースやディレクションというより、リプロダクトだという感じがしますね。修理屋さんに近いかもしれません。そんな風に次々仕事をこなす毎日の中で、息抜きになるのは妻と一緒にいるひとときです。

─食にまつわるお仕事をメインにされるようになったのは、何がきっかけだったのでしょうか?

A:フランスの食文化に触れたことが、大きなきっかけかもしれません。最初に東京で勤めたフレンチレストランのオーナーが北フランス・ノルマンディーの出身で、北フランスの人は、地元の食材を使って、地元の料理を作り、地元のしきたりにならって食べる、という話を聞きました。その時、フランスの“食の美学”にすごく惹かれたんです。1つの地方を知ると、ほかではどうなっているのかが気になって、さらに探求していくことに……。今作っている「アリゴ」は、フランスを探求していくなかで学んだ料理のひとつです。アリゴはフランスの中南部・オーブラック地方でよく食べられる、マッシュポテトとチーズを練り上げた郷土料理。今日はラム肉のハーブソテーに、あつあつのアリゴをトロ〜リかけていただきたいと思います。ワインと一緒に楽しみたい一皿です。

Let's Use

ラム肉のソテーは、ラム肉全体に塩、こしょうをふって、脂身の部分にマスタードを塗り、細かく刻んだハーブとにんにくをつけます。アリゴは、ゆでたじゃがいもを[カプセルカッター キャトル]でピューレにして、さらに大きめのザルを使って裏ごしします。丁寧に裏ごしすることで、よりなめらかな仕上がりになります。

裏ごししたじゃがいもが温かいうちにすりおろしたにんにくとバターを加えて混ぜ合わせます。さらに途中で冷めないよう、湯せんしながら生クリームとチーズを3〜4回に分けて混ぜ合わせ、好みのとろみに調整したらアリゴは完成。チーズはセミハードタイプのものであれば、お好みのものでOKです。

準備した食材をテーブルに移動して、いよいよ[ラクレット & フォンデュメーカー メルト]の登場です! 製品の上段のプレートでラム肉を焼き、下段ではミニパンにアリゴを入れて温めます。

ラム肉が焼き上がったらお皿に移し、ミニパンで温めたアリゴをトロ〜リとかけます!

Memo
ラム肉のハーブソテーとアリゴの作り方

● 材料(2~3人分)
【ラム肉のハーブソテー】
ラム肉…300g /A(ローズマリー…1/2枝 /タイム…1/2枝 /にんにく…2かけ) /塩、マスタード…適量(お好みで)

【アリゴ(のびるマッシュポテト)】
じゃがいも(メークイン)…300g /セミハードタイプのお好みのチーズ…200g(削る) /バター…50g /生クリーム(なければ牛乳でも可)…80cc /にんにく…1かけ(すりおろす) /塩、こしょう…適量(お好みで)

● 作り方
1 【アリゴ】のじゃがいもは、皮付きのままよく洗う。鍋にじゃがいもがかぶる量のお湯を沸かし、塩をひとつまみ加えたらじゃがいもを入れ、やわらかくなるまで20~25分ほど中火でゆでる
2 その間に、【ラム肉のハーブソテー】の下ごしらえをする。Aをすべてみじん切りにして混ぜる
3 ラム肉を食べやすい大きさに切り分け、全体に塩をふりかけてなじませる。脂身部分にマスタードを塗り、2をまぶしつける
4 1でゆでたじゃがいもは熱いうちに皮をむき、[カプセルカッター キャトル]で撹拌する。さらに大きめのざるで裏ごしする。温かいうちに、にんにくのすりおろしとバターを混ぜ合わせる
5 さらに途中で冷めないよう、湯せんをして70度程度を保ちながら、生クリームとチーズを3~4回に分けて加え混ぜる。生クリームの量でとろみを調整したら、塩、こしょうで味を調える
6 [ラクレット & フォンデュメーカー メルト]の本体に凹凸面を上にしてプレートをセットする。温度調節ダイヤルをMAXにし、プレートが温まったら3で準備したラム肉をのせて、片面5分ずつ加熱する
7 ラム肉を焼いている間にミニパンに5を適量入れ、温める
8 焼き上がったラム肉に、温めた【アリゴ】をかける

─ラム肉がおいしそうに焼き上がりましたね! お肉が焼ける匂いとハーブの香りがたまらないです! レコルトを使ってみていかがでしたか?

A:製品を受け取ったときには、[カプセルカッター キャトル]も[ラクレット & フォンデュメーカー メルト]もあまりにコンパクトなので、「ちゃんと使えるのかな」と少し心配でしたが(笑)、実際に使ってみると、このパワーには驚きました。[ラクレット & フォンデュメーカー メルト]は、上段で焼いて下段で温めることができるので、アイデア次第で他にもいろんな使い方ができそう。ソーセージを焼きながら、チリソースを温めて、ホットドッグ、なんていうのも良さそうです。コンパクトで使い勝手もいいから、いろいろ試してみます。

─浅本さんならどんどんアイデアを生み出しそうですね! 最後に、浅本さんがこれからやってみたい ことはありますか?

A:リゾート地でも仕事ができるようになりたいですね。いまはパソコンひとつで仕事ができるので、月に2回くらい東京に出てきて、あとはリゾート地で過ごす、そんなライフスタイルもいいですよね。これからも、おいしさと、もうひとつプラスアルファが楽しめる“場所”をつくっていければと思います。

浅本さんの手際のいい料理と、丁寧で「なるほど!」なワンポイント解説は、まるで料理教室のようでした。素敵な暮らしの風景と2匹の猫ちゃんに癒やされつつ、食にかかわるお仕事の話も伺えて、時間があっという間に過ぎる楽しい取材になりました。浅本ご夫妻、毛玉ちゃん、小麦ちゃん、ありがとうございます!

 

浅本 充さん 前編はこちら

会いに行った人

浅本 充(あさもと・まこと)

1978年、兵庫県神戸市生まれ。株式会社ユニテ代表取締役社長。都内のフレンチレストランでサービススタッフ、ソムリエ、マネージャーを10年間経験した後、渡米。帰国後、ニューヨークスタイルが人気の「自由が丘 ベイクショップ」をディレクション。新規オープンのカフェやホテルなど、食を軸としながらも幅広い分野でディレクションを担当する。

Photos_Tomoya Uehara , Edit_Ayumi Kinoshita(POLYVALENT), Jun Asami(EATer)