料理家 渡辺 麻紀さん

お昼が待ち遠しいお弁当のおかず <全2回>

夏休みが終わって、いつも通りのお弁当作りが始まった働きマンやママたちに、今月はお弁当におすすめのお肉のおかずをご紹介します。教えてくれたのは料理家・渡辺麻紀さん。1台7役のフードプロセッサー[カプセルカッター ボンヌ]でひき肉から作るおかずはジューシーで、食べごたえがあって、冷めてもおいしい! 調理前でも調理後でも冷凍保存できます。週末にまとめて作っておけば日々のお弁当作りがラクになりますよ♪

モロッコ風お米入りミートボール

スパイスたっぷりなオリエンタル風味のミートボール。といっても、スパイシー過ぎず食べやすい味です。ごはん&もち麦が入っているので、4~5個食べれば腹もちもよく、まさにお弁当のおかずにぴったり。今回はミートボールの表面を一度焼き付けてから煮込むことで風味を出していますが、時間がなければ焼かずにそのまま煮込んでもOK。お弁当にはたっぷりの野菜と一緒に。アレンジでドライレーズンなどを入れれば、栄養バランスのいい完全食に近くなります。簡単なのに豪華見えするので、もてなしごはんにもぴったりです。

16個分

材料

分量

下準備・メモ

豚と牛の細切れ肉
合わせて350g
 
玉ねぎ
1/2個
ひと口大に切る
しょうが
1/3かけ
約8g。皮つきのまま使う
にんにく
1かけ
皮をむき、芽は取る
パセリ
1~2本
葉はつまみ、茎は3cm長さに切る
パクチー
1株
葉はつまみ、茎は3cm長さに切る
ごはんともち麦
合わせて150g
白米のみでもOK。炊きたてでも冷やごはんでも
【A】シナモンパウダー
小さじ2/3
 
【A】パプリカパウダー
小さじ2/3
 
【A】コリアンダーパウダー
小さじ2/3
 
【A】
小さじ2/3
 
【A】粗びき黒こしょう
小さじ2/3
 
オリーブオイル
大さじ2弱
 
バター
小さじ2
 
400ml
 
少々
 
作り方
手順1
[カプセルカッター ボンヌ]のカップに、ひと口大切った玉ねぎを入れる。数回パルスプッシュしてみじん切りにし、取り出す。
手順2
カップに皮つきのしょうがと、皮と芽を取ったにんにくを入れる。数回パルスプッシュしてみじん切りにし、取り出す(POINT★1)。
手順3
パセリとパクチーは葉をつまみ、茎を3cm長さに切る。カップに入れ、数回パルスプッシュしてみじん切りにし、取り出す。
手順4
豚肉と牛肉は、長ければ4~5cm 長さに切る。肉の半量をカップに入れ、連続プッシュしてミンチ状にし、ボウルに入れる。残りの肉も同様に。
手順5
タネの材料が揃ったら混ぜ合わせていく。
手順6
④のボウルに【A】を入れ、混ぜ合わせる。
手順7
ごはんともち麦を加え、肉にまぶすように混ぜ合わせる。この時、ごはん粒をつぶさないように。
手順8
②と③を加え、肉にねばりが出ない程度によく混ぜ合わせる(POINT★2)。
手順9
タネを16等分し、空気を抜きながらボール状に丸める。
手順10
フライパンにオリーブオイル小さじ2を入れて中火で熱し、⑨の表面を焼き付ける(POINT★3)。
手順11
煮込み用の鍋にオリーブオイル大さじ1とバターを入れ、強めの弱火~中火で熱する。①の玉ねぎを入れ、全体がすき通るまで炒める。
手順12
鍋に⑩のミートボールを加えて水を注ぎ、塩をふる。
手順13
ふたを少しずらしてのせる。沸騰したら弱火にし、20分ほど煮込む。この時、途中でミートボールの上下を返す(POINT★4)。
手順14
できあがり。お弁当に詰める(POINT★5)。

渡辺麻紀’S POINT

  • しょうがは皮ごとみじん切りにすると香りが増します。 [カプセルカッター ボンヌ]で複数の食材を撹拌するときは、先に野菜、あとで肉や卵などを撹拌すると、カップについた細かい野菜も肉などについて取りやすくなるため、その都度カップを洗う必要がなく、食材も無駄なく使うことができます。
  • タネはねばりが出ない程度に混ぜるほうが、煮込んだときに肉感が残っておいしいです。
  • 面倒なら、焼かずにそのまま煮込んでも作れます。食べる分だけ調理し、残りのタネは冷凍保存しても。煮込んだミートボールも冷凍保存できます。
  • ふたをきっちりのせると鍋の中の圧が上がり、ミートボールが崩れるので、ふたは必ず半がけにして煮込んでください。また、煮込むと肉が縮み、中のごはんなどが少し出て、とろとろのソースのようになります。
  • できたてなら、好みでパクチーの葉やカッテージチーズをのせ、シナモンパウダーをふって、からめながら食べてもおいしいです。
Profile
渡辺 麻紀(わたなべ まき)
料理家

大学在学中よりフランス料理研究家の上野万梨子氏に師事。ル・コルドン・ブルー東京校に5年勤務したのち独立し、フランス、イタリアへ料理留学。帰国後はテレビの料理番組のフードコーディネーターなどを経て、現在は料理家として雑誌や企業へのメニュー提案やレシピ開発、イベント、料理教室など幅広く活躍。フレンチをベースに、各国料理のエッセンスを取り入れたり、スパイスやハーブを使った粋なレシピが大人気。『シャルキュトリー フランスのおそうざい』(池田書店)、『スープと煮込み』(主婦の友社)、『キッシュとテリーヌ』(池田書店)など著書多数。

Photo_Kiichi Fukuda  Direction_Mio Fujimoto(Winner’s) Text_Ako Matsuda