Meet Up! 料理好きに、会いに行く。

料理好きの方に会いに行き、
レコルトのアイテムを使って
料理を作ってもらう「Meet Up!」。

レコルトと出会うことで、
毎日の料理がもっと豊かに、もっと楽しくなる。

そんな暮らしの1シーンをお届けします。

だしが決め手のワンプレート和食ランチ

今回お会いしたのは、群馬県富岡市でキッチンツールや木製家具の製作販売を行う〈HOKUTO 59〉デザイナー、関根北斗さんとサチコさんご夫妻。ご自宅は静かな山間にある平屋の一軒家で、広い敷地には製作を行う工場もあります。ランチは仕事の合間におうちで食べることが多いというおふたり。今日は[カプセルカッター キャトル]と[ポットデュオ フェット]を使って、サチコさんにワンプレート和食ランチを作っていただきます。

─サチコさんは、こちらに住んでどれくらいになるんですか?

サチコさん(以下S):この家に住み始めたのは2年前ですが、私が群馬県に来たのは9年前。それまでは春日部で普通のOLをしていました。主人はもっと前から、木工品製造が盛んな群馬県上野村の森林組合の家具部門で働いていて、遠距離恋愛をしていました。

─サチコさんが群馬に来てから、ご夫婦で〈HOKUTO 59〉を立ち上げたんですね。

S:そうです。結婚して私が群馬に来て1年が経った2010年に、主人が独立して2人で〈HOKUTO 59〉を立ち上げました。そのときはまだ上野村で暮らしていたのですが、「いい家が空いているよ」と馴染みの八百屋さんに教えてもらってこの家に引っ越すことに。昔、養蚕業をしていたこともあったお宅だったみたいで、ちょうどよく工場と倉庫もあって……運命を感じました。今はこの家で〈HOKUTO 59〉の製品を作って暮らしています。

─すごく趣のある素敵なお家ですよね。庭には畑もあって野菜も栽培されていますが、サチコさんはもともと料理好きだったんですか?

S:私は小学2年生くらいからずっとご飯を作っていたんです。祖父が同居していたので、和食ばかり作っていましたね。畑は主人のお母さんが来てくれて、無農薬でいろんな野菜を栽培してくれています。私も手伝いますが、野菜を作るのってすごく難しくて、野菜が高くなる理由がわかりました(笑)。冷蔵庫に食材がなくて困ったときに、畑に野菜があるのはすごく助かります。

─今日作っていただくメニューは、手間をかけていらっしゃいますが、料理にはどんなこだわりがあるのでしょうか。

S:こだわっている、とは思っていないのですが、みそは豆から作ったり、砂糖は大根から作られたてんさい糖を使ったりしています。というのも、私の場合、仕事以外での楽しみは『食』くらいなんです(笑)。だから、ちょっとだけいい食材や調味料を使って、家で作ったご飯を食べるのが好きなんです。

─料理を作るとき、レシピは見ますか?

S:正しいレシピは、一度は見ます。でも、結局「この材料がないからあれで代用しよう」となってしまって、名前のない料理ができあがることがしばしば。材料がそろわなくてもアレンジを楽しみながら作っています。あと、レシピは小説やドラマからインスピレーションを受けることもあります。今日の梅ご飯は、健康に良いと思うから食べてほしいのに主人が梅干し嫌いなのでどうやって食べてもらうか考えていたときに、小説の一節にあった、梅ご飯の話を読んで作ってみたんです。このレシピだと、梅干しが苦手な人にもおいしく食べてもらえると思います!

Let's Use

今日作っていただくのは「だし」をふんだんに使った和風のワンプレート。煮干しと昆布のだし殻はふりかけに、だし汁は、ふわふわに仕上がる裏ワザを使って作る“だし巻き風”玉子に使います。梅ご飯は[ポットデュオ フェット]で炊いていきます。

ふりかけは、煮干しと昆布のだし殻を[カプセルカッター キャトル]で撹拌し、味をつけてから[ポットデュオ フェット]で水分が飛ぶまで炒っていきます。

だし巻き風玉子は、[カプセルカッター キャトル]で材料を撹拌したあと、フライパンへ。「箸ではなく、ヘラを使ってぐちゃぐちゃっと、大まかにまとめるのがポイントです。そのあとは、ラップに包んで形を整え、布巾で包んで置いておくだけでふわふわの仕上がりに!」

梅ご飯は、「[セラミックボウル]のMAXのラインの上まで水を入れ、米粒が白濁するまで浸水させるのがポイントです」と、サチコさん。しっかり浸水させたら、フタをしてツマミ3(強火)で加熱。沸騰してきたらツマミを1(弱火)にして、さらに15~20分ほど加熱し、10分ほど蒸らせば完成です!

3品がそれぞれ完成したら、梅ご飯をおむすびにしてだし殻ふりかけをまぶします。だし巻き風玉子は食べやすい大きさに切り分け、[カプセルカッター キャトル]で大根おろしを作って添えます。

Memo
出し殻ソフトふりかけの梅おむすび&
巻かないだし巻き玉子のワンプレートの作り方

【① 梅おむすび】

● 材料(2〜3人分)
白米…1.5号(240g) /水…240ml /梅干し…1粒

● 作り方
1 米を洗い、ザルにあけ水気をきる
2 [ポットデュオ フェット]の[セラミックボウル]に米と水、梅干しを1粒入れ、60分強浸水させておく(冬場は2〜3時間)
→この間に【②だし殻ソフトふりかけ】を作る
3 60分後、1を[ポットデュオ フェット]の本体にセットしてフタをし、ツマミ3(強火)で加熱する
4 沸騰してきたらツマミを1(弱火)にして、さらに15~20分ほど加熱する
5 火を止めて10分ほど蒸らしたら、フタを開け、梅干しをほぐしながらさっくりと混ぜ合わせる
6 梅ご飯をおむすびにして、【②だし殻ソフトふりかけ】をまんべんなくまぶす

【② だし殻ソフトふりかけ】

● 材料(2〜3人分)
煮干し(頭と腹わた、骨を取る)…30g強 /昆布水(昆布10gを適当な大きさに切り、水1リットルに一晩漬けたもの)…1リットル /砂糖…大さじ1 /しょうゆ…大さじ1.5 /ごま油…少々 /塩…少々 /すりごま…適量 /一味唐辛子…適量(お好みで)

● 作り方
1 煮干しを鍋で炒る。そこに昆布水を昆布ごと入れ、煮干しのだしをとる
2 昆布を鍋から取り出す
3 ボールにザルを重ね、煮干しのだし殻とだしに分ける。だしは、だし巻き風玉子用に大さじ4ほど冷ましておく。(それ以外はみそ汁に使うと◎)
4 昆布をハサミで2cm角に切る。[カプセルカッターキャトル]にカットした昆布を入れて、少し粗めになるよう5〜10秒ほど撹拌し、煮干しのだし殻を加えて再度撹拌する
5 ボールに4、砂糖、しょうゆを加えてよく混ぜ合わせる
6 [ポットデュオ フェット]に[グリルプレート]をセットし、ツマミを2(中火)にしてごま油を入れる
7 5を入れ、ツマミ3(強火)で加熱する。煮汁が沸いたらときどきヘラで混ぜて、焦げ付かないように火加減を調節しながら、汁気がなくなるまでゆっくり15〜20分ほど炒る
8 具材がボテボテとした塊から、パラパラに変化したら加熱を止め、バットに広げて粗熱をとる
9 すりごまと、お好みで一味唐辛子をふりかけてよく混ぜたら完成

【③ なんちゃってだし巻き風玉子】

● 材料(2〜3人分)
卵…2個 /だし…大さじ2~4(お好みで。だしが多いほどシズル感ある仕上がりに) /砂糖…小さじ1 /みりん…小さじ1 /塩…ひとつまみ /油…適量 /大根おろし…適量

● 作り方
1 バットの上に、布巾、キッチンペーパー、ラップを順に重ねておく
2 [カプセルカッターキャトル]に 卵、だし、砂糖、みりん、塩を加え30秒ほど撹拌する
3 フライパンを3〜4分ほど温める。火を止め、油を入れてよく回す
4 3を濡れ布巾の上で10秒ほど冷ましたら、再度ガス台に戻し弱火にする
5 フライパンに2を入れる。ヘラを使って半熟状態を目安に、手早く、やんわりとまとめたら火を止める
6 フライパンから滑らすように、5を1に移す。すぐにラップでくるみ、形を整える
7 さらにキッチンペーパーと布巾でしっかり包み、予熱で火を通しながら、粗熱がとれるのを待つ
8 冷めて形が固まった頃に7を広げ、適当な大きさにカットする
9 大根おろしを作る。2cm幅の半月切りにした大根を[カプセルカッターキャトル]に入れ撹拌。ザルにあけ、水分を切る
10 だし巻き風玉子と大根おろしをお皿に盛り付けたら完成

─丁寧に作ったワンプレート、おいしそうですね! レコルトのアイテムを使っていただきましたが、使い心地はいかがでしたか?

S:[カプセルカッター キャトル]は、なんといってもサイズ感がちょうどいいです。大きいサイズのブレンダーは持っているのですが、大根おろしなど、少量でも使えるので頼もしいなと思いました。[ポットデュオ フェット]はちゃんとお米も炊ける火力で、こちらも夫婦2人のご飯の量にぴったりでした。次はテーブルクッキングで、揚げ物にもチャレンジしてみたいです!

後編では、ラテアートにハマっているというご主人・北斗さんとのコーヒータイムにぴったりな、お手軽デザートを作っていただきます。

次回もお楽しみに!

会いに行った人

関根北斗(せきね・ほくと)、関根サチコ(せきね・さちこ)

2010年、木製の家具やキッチンツールの製作販売を行う〈HOKUTO 59〉を群馬県上野村で立ち上げる。1つの製品を作り上げるのに、1〜2年試作と改良を繰り返し、2人で丁寧に仕上げる製品は品切れになることも多いほどの人気。現在は富岡市に拠点を移し、マイペースにその活動を続けている。

HOKUTO 59

Photos_Mitsugu Uehara Edit&Text_ Naoe Hanamido(EATer)、Ayumi Kinoshita(POLYVALENT)