料理家 村山 由紀子さん

シメから決める鍋料理 <全5回>

素材のおいしさを引き出すシンプルレシピが評判の村山由紀子さんによる連載。11 月のテーマは「シメから決める鍋料理」。[ホームバーベキュー]や[ポットデュオ フェット]を使った鍋レシピは、あえてだしをとらず、調理しながらおいしさを引き出していきます。スープに合わせてシメのバリエーションもいろいろ。体の芯からあったまる鍋料理、鍋底が見えるまで、とことん味わいつくして!

鶏肉と仙台麩のすき焼き

時々、無性に食べたくなる甘辛味のすき焼きを[ポットデュオ フェット]で。今回は、牛肉よりもお財布に優しい鶏肉と、東北地方の鍋の具としてもポピュラーな「仙台麩(揚げ麩)」を使いました。仙台麩は油で揚げてあるので、すき焼きに使うとコクが出ます。たれの旨みをたっぷり吸い込んだ麩はボリュームたっぷりで食べごたえあり! シメはうどん。好みで卵を絡めて、さらに濃厚な味を楽しんで。

2人分

材料

分量

下準備・メモ

【鍋の材料】
 
 
鶏もも肉
1枚(約330g
食べやすい大きさにそぎ切り
仙台麩(10cm程度のもの)
2本(約50g)
2cm厚さの輪切り
長ねぎ
1本
1cm幅の斜め切り
せり
ひと束(約100g)
3cm長さに切る
サラダ油
小さじ1
 
2個(お好みで)
 
【わりしたの材料】
 
 
きび砂糖
50g
 
しょうゆ
100ml
 
70ml
 
みりん
80ml
 
【シメの具】
 
 
ゆでたうどん
100g
やや硬めにゆでるのがオススメ
作り方
手順1
材料を用意する(鍋の材料)。
手順2
材料を用意する(鍋の材料)。
手順3
材料を用意する(わりしたの材料)。あらかじめ、よく混ぜ合わせておく。
手順4
材料を用意する(シメの具)。
手順5
仙台麩はたっぷりの水で戻し、水気を軽く搾る。
手順6
[ポットデュオ フェット]に[セラミックボウル]をセットし、サラダ油をひいて、ツマミを[3]にして温める。鶏もも肉を皮目を下にして並べ、焼き色がつくまで焼く。肉を返したら長ねぎを加えて焼く。
手順7
焼き色がついたら、わりしたを100mlほど入れる。
手順8
仙台麩を加えて2分ほど煮込んだら、せりを加えてさっと煮る。仙台麩とせりは食べる分ずつを入れ、残りのわりしたを少しずつたして煮る。
手順9
取り皿に好みで卵を溶いて分け入れ、すき焼きをくぐらせていただく。
手順10
お鍋を楽しんだら、残りのスープでシメる。煮汁が残っている[ポットデュオ フェット]にうどんを入れて温める。この時、煮汁が濃い、少ない場合は水(分量外)やわりしたを適宜加える。

村山由紀子’S POINT

  • 鶏もも肉は、皮目から香ばしく焼くことでおいしい旨みがアップします。
  • せりの代わりに春菊を使ってもおいしいです。
  • わりしたは、作って少し寝かせておくと味がなじんでよりおいしくいただけます。冷蔵庫で1カ月ほど保存可能(保存容器は煮沸消毒しておくのがオススメ)。牛肉のすき焼きや肉じゃがなどにも活用できます。
Profile
村山 由紀子(むらやま ゆきこ)
料理家

素材の持つおいしさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。料理撮影、ケータリング、出張料理、料理ワークショップなど、さまざまな食を生み出す工房「食房ボッカ」を主宰。著書に『ベジヌードル』(主婦と生活社)、『天板1枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)、『女子飲みの友 スパイスおつまみ』(講談社)、『パンのおかず50』(実業之日本社)など。
http://murayamayukiko.com

Photo_sono(bean)  Direction_Mio Fujimoto(Winner’s) Text_Ako Matsuda