Meet Up! 料理好きに、会いに行く。

料理好きの方に会いに行き、
レコルトのアイテムを使って
料理を作ってもらう「Meet Up!」。

レコルトと出会うことで、
毎日の料理がもっと豊かに、もっと楽しくなる。

そんな暮らしの1シーンをお届けします。

夫婦のコーヒータイムの簡単ご褒美デザート

ご自宅にある工房で、キッチンツールや木製家具を製作する〈HOKUTO 59〉デザイナー、関根北斗さんとサチコさんご夫妻。前編では、サチコさんに、和風ワンプレートランチを作っていただきました。後編では、北斗さんが夢中になっているというラテアートを楽しむ、コーヒータイムにぴったりのデザートを、[スライドラックオーブン デリカ]と[カプセルカッター キャトル]を使って作っていただきます。

─北斗さんはラテアートにハマっているとのことですが、コーヒーがお好きなんですか?

北斗さん(以下H):いえ…実はもともとはコーヒーが飲めませんでした。でも〈HOKUTO 59〉のアイテムで「mogu cup」というマグカップがあって、その使用感を自分で確かめるためにエスプレッソマシーンを買ったんです。そしてある日、「カフェラテを作って、ラテアートをしたらみんな喜んでくれるかな?」と思ったのをきっかけに、ラテアートを始めました。YouTube動画を見て練習しているうちにだんだん上達してきました。たまにスランプに陥ることもありますが(笑)。今では生豆から焙煎してコーヒーを淹れるまでになりました。

─製品の使用感を確かめるためにマシーンを買って、豆も焙煎するなんですごいです!

サチコさん(以下S):実際に使って、使い心地を確かめないと製品化できなくて。だから、1つのアイテムを仕上げるには1〜2年はかかってしまいます。わが家のキッチンは、いろいろな理由で製品化されなかった試作品が溢れていますよ(笑)。

─〈HOKUTO 59〉の製品はとても丁寧に作られているんですね。仕事の上で、お2人の役割分担はありますか?

S:私も工房で製作しますが、大まかに分けると意見出し係が私、作る係が主人といった感じですね。キッチンツールは実際に使う人がどう感じるかが大事だと思うので、より使いやすくて暮らしになじむ製品になるよう、こうした方がいいと思ったことを意見しながら改良を重ねています。

─すべて手作業で作られているんですか?

H:僕たちは、どの人が使っても同じ使い心地で長く使える製品を目指しています。なので、手作業のクラフト感と機械の緻密さ、どちらのいいところも集約できるように、両方使っています。
S:量産が主体の体制では省かなくてはならないような工程も必要と思えば手作業したり、だからといって手作業では難しかったり効率が悪い部分には機械をうまく取り入れて、全部手作業の製品よりも形は整える。ちょうど良い使い心地で、暮らしにすっとなじみ、ずっと使い続けてもらえるようなものづくりを目指しています。

─製品はもちろんですが、キッチンに並ぶ道具も素敵ですね。

S:主人は流行に左右されず、時間を経ても愛されるものと過ごしたいと言います。なので私も見た目だけでなく、実用性も伴う機能美があるものを選ぶようにしています。キッチンのガス台の火力にはかなりこだわって、見た目もスタイリッシュな業務用を探しました。家電はできるだけ黒で揃えているので、今回使わせていただいた[スライドラックオーブン デリカ]は、わが家にしっくりなじみました。

Let's Use

今日のデザートは、ご夫妻がお気に入りの、太田市にある行列ができるほど人気のまゆパン工房さんのライ麦パンに、[カプセルカッター キャトル]で撹拌したあま〜いディップをのせるオープンサンド。「食感のアクセントとなるアーモンドは、[スライドラックオーブン デリカ]で軽くローストして香ばしさを引き出します」とサチコさん。

パンをトーストしている間に、[カプセルカッター キャトル]でクリームチーズと、ドライフルーツのはちみつ漬けをディップ状に撹拌していきます。はちみつ漬けの量でゆるさが決まるため、様子をみながら加えていくのがポイント。

Memo
ドライフルーツのはちみつ漬けとクリームチーズのオープンサンド

● 材料(2〜3人分)
クリームチーズ…40~50g /ドライフルーツのはちみつ漬け※…大さじ1〜2 /アーモンド(好みのナッツ類)…大さじ1〜2 /ライ麦パン…適量
※ドライフルーツのはちみつ漬け:はちみつにお好みのノンオイルのドライフルーツ適量を漬け、ひと晩~1週間ほど置いたもの

● 作り方
1 [スライドラックオーブンデリカ]で、10分ほどアーモンドをローストし、バットに出して冷ます
2 ライ麦パンを好みの厚さにスライスし、[スライドラックオーブンデリカ]で3分ほどトーストする
3 ディップを作る。[カプセルカッター キャトル]で常温に戻したクリームチーズを撹拌する。1のアーモンドとドライフルーツのはちみつ漬けを加え、さらに攪拌する
4 トーストしたライ麦パンにディップをのせて完成。甘くしたいときは、さらにはちみつをかけて

─おいしそうなデザートが簡単にできましたね。北斗さんのラテアートもプロ並みです!

S:コーヒーにばっちり合うデザートができました。レコルト製品を使ってみて、「色合い」をすごく大切にしているなと感じました。例えば[スライドラックオーブン デリカ]の黒はマットな質感ですが、生活空間になじむのはどのような色で、どんなシーンなのかを吟味した上で決められた色なのだろうなと。また機能面では火力も十分ですし、ラックを取り出せるのがとても便利ですね。今度は鶏の手羽元の塩焼きをしてみたいです。

─おふたりの素敵な暮らしを垣間見て、仕事や暮らしの向きあい方に感銘を受けました。最後に、今後の〈HOKUTO 59〉の目標を教えてください。

H:今やりたいこと、作りたいものを、無理のない規模感で続けていく……ということだけでしょうか。ブランドを大きくしたいとか、人を増やしたいとかはなく、このまま2人でゆっくりこの地で活動できたらと思っています。
S:そのためには、毎日忙しいですがからだが資本なので神経を使った日は早めにあがるようにしたり、きちんとご飯を食べるようにしたりすることも大事ですね。ここの暮らしは食の楽しみを自分たちで作れる場所でもあるので、これからも身の丈に合った暮らしをしていきたいです。

取材スタッフはお土産に採れたてのブロッコーリもいただき、澄んだ空気と関根夫妻の人柄に心和んだ取材となりました。北斗さん、サチコさん、ありがとうございました!

 

次回もお楽しみに!

会いに行った人

関根北斗(せきね・ほくと)、関根サチコ(せきね・さちこ)

2010年、木製の家具やキッチンツールの製作販売を行う〈HOKUTO 59〉を群馬県上野村で立ち上げる。1つの製品を作り上げるのに、1〜2年試作と改良を繰り返し、2人で丁寧に仕上げる製品は品切れになることも多いほどの人気。現在は富岡市に拠点を移し、マイペースにその活動を続けている。

HOKUTO 59

Photos_Mitsugu Uehara Edit&Text_ Naoe Hanamido(EATer)、Ayumi Kinoshita(POLYVALENT)