プロのシェフが、レコルトのアイテムを使って
プレミアムなレシピと技を伝授する「Chef’s ★★★」。
1回目のシリーズテーマは
プロの料理人がつくる【名店の一皿】です!
トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ
オーナー・石川勉シェフTsutomu Ishikawa
- 1961年岩手県出身。東京の料理店で修行の後に、イタリア・シチリアで3年間、料理の研鑽に励む。帰国して「トンマズィーノ」のシェフとなりシチリア料理を世に広める。2006年に「ドンチッチョ」をオープンし、言わずと知れた連日満席の大人気レストランに。その後「シュリシュリ」、「ラ・コッポラ」もオープンして、日々おいしいイタリア料理(シチリア)とワインを提供し続けている。
プロならではの発想で作られる料理を、自分の家で作ってみたい、というレコルト・ユーザーの夢を実現する料理レシピ講座の始まりです。第一回は、イタリア料理の中でも、シチリア料理の第一人者として名高いドンチッチョのオーナーシェフ、石川勉さんです。
6種類のカルトッチーニ
「イタリアでは紙包み焼きなどの、包んで加熱する料理をカルトッチョといいます。この料理は、いろんな食材を包んで作りますが、食材の相性を楽しみながら、ありものの食材でも作ることができます。調味料や香辛料、ハーブを工夫すると味わいにも変化をつけられます。調味は、塩・コショウ・オリーブオイルがベースで、あとはお好みですね。オレガノ、ケーパー、オリーブを多く使えばシチリア風の味わいに近づいていきますよ。透明のクッキングシートを使えば、見た目にも盛り上がります」
材料
「ありもので作れる楽しい料理」なので、決まりはありませんが、相性の良い食材を選んで包みます。
この日のキッチンより取り出した食材は、ケーパー、アンチョビ、セミドライトマト、オレガノ、カレーパウダー、ブラックオリーブ、カリフローレ、イタリアンパセリ、ブロッコリー、ナス、プチヴェール、しめじ、ホワイトマッシュルーム、ジャガイモ、グリーンピース、ミニトマト、芽キャベツ、パプリカ、ズッキーニ、金目鯛、ローズマリー、カジキ、鶏肉、ムール貝、あさり、エビ、ブロード(スープ)、ニンニク、チーズ(カチョカヴァロ)、グリーンオリーブ、レモン、サルサポモドーロ(トマトソース)など(一部、材料写真に写っておりません)
- 【 A 】鶏肉の生クリーム・カレー風味
鶏肉(もも肉) 約40g マッシュルーム 2個 グリーンピース 約大さじ2 生クリーム 約大さじ1 ブロード(スープ) 約50cc ローリエ 0.5枚 カレーパウダー 適量 塩、コショウ、オリーブオイル
- 【 B 】魚ときのこのローズマリー風味
金目鯛 約30g しめじ 1本 マッシュルーム 1個 セミドライトマト 4片 ミニトマト 3個 グリーンオリーブ(種を取って切る) 2個 ニンニク 適量 レモン ひと切れ(一緒に包む) ローズマリー 適量 塩水 約50cc (塩は適量。ひとつまみくらい、お好みで) 塩、コショウ、オリーブオイル
※この日は金目鯛を使っていますが、鯛があればおすすめです。この調理で鯛の香りと味わいが引き出されます。
※ ブロードの代わりに塩水を使って素材の香りを引き立てます。 - 【 C 】ブロッコリーと5つの野菜
ブロッコリー 3片 カリフローレ(スティックカリフラワー) 3片 プチヴェール 適量 芽キャベツ 1個 ミニトマト 2個 ブロード 約50cc 塩、コショウ、オリーブオイル
- 【 D 】鶏肉とセミドライトマト・ケーパーとオレガノ風味
鶏肉(もも肉) 約40g セミドライトマト 4片 黒オリーブ 2つ ナス 3切れ ミニトマト 2個 ケーパー 小さじ1 イタリアンパセリ 適量 オレガノ 適量 アンチョビ 適量 ブロード 約50cc 塩、コショウ、オリーブオイル
- 【 E 】魚とジャガイモのサルサポモドーロ
カジキ 約30g ジャガイモ 2切れ チーズ 2切れ オレガノ 適量 コショウ、オリーブオイル
※サルサポモドーロ(トマトソース)の水分があるので、ブロードは入れずに包みます。
※チーズは何でもOKですが、塩気のあるものがベターです。 - 【 F 】金目鯛と魚介のサルサポモドーロ
金目鯛 30〜40g サルサポモドーロ(トマトソース)で煮た魚介 エビ 1〜2尾 あさり 2〜3個 ムール貝 2個 魚介を煮たサルサポモドーロ 大さじ2 塩、コショウ、オリーブオイル
作り方
焼く
塩・コショウで軽く下味をつけた鶏肉、金目鯛、カジキ、ジャガイモ、ナスにオリーブオイルをつけて、バーベキュープレートで焼き色がつくまで焼きます。
包む
この料理は「包む」ことがポイント。基本の作り方は、正方形に切った透明の耐熱クッキングシートに、食材を置きながら、塩、コショウ、オリーブオイル、香辛料で調味し、四方を摘んで持って、ブロード(スープ)などの水分を加え、巾着のかたちにしてタコ糸でしばって包みます。
【 A 】鶏肉の生クリーム・カレー風味は、透明のクッキングシートの上に、焼いた鶏肉(約40g)にカレーパウダー(適量)をつけて置く。切ったマッシュルーム(2個分)、グリーンピース(約大さじ2)、ちぎったローリエをのせて、軽く塩・コショウをし、オリーブオイル(適量)、生クリーム(約大さじ1)、ブロード(スープ/約50cc)を加えたらタコ糸で縛って包みます。 ※この日のブロードはチキンと野菜のスープを使用しました。
【 A 】と同様に【 B 】魚ときのこのローズマリー風味、【 C 】ブロッコリーと5つの野菜、【 D 】鶏肉とセミドライトマト・ケーパーとオレガノ風味も食材を包みます。(【 B 】はブロードの代わりに塩水50ccを入れて)
【 E 】魚とジャガイモのサルサポモドーロは、サルサポモドーロ、焼いたカジキ、ジャガイモ、チーズ、ジャガイモ、チーズの順に重ねて、コショウ、オレガノ、オリーブオイルを振りかけ、ブロードなしで包みます。
【 F 】金目鯛と魚介のサルサポモドーロは、焼いた金目鯛の上にサルサポモドーロで煮た魚介をのせて、煮たソース大さじ2を入れて包みます。
蒸し焼き
「ホームバーベキュー」のオプションパーツ、バラエティプレートをセットして、STEP2で包んだ6種類のカルトッチーニを6個のポケットの上にそれぞれのせ、強火で5分加熱します。
透明のクッキングシートを使うとブロードやサルサポモドーロが沸騰して食材が蒸される様子も見られるので、目でも楽しめる料理になります。
食べる!
5分経ったら出来上がりです。そのままお皿に取って、巾着を開いていただきます。大皿に盛っても、銘々皿に取り分けても楽しい料理です。ワインと一緒にボナペティ!
「今回の料理には、シチリアの白ワインがいいですよ」ということで、ドンナフガータのワイン3本をご紹介いただきました。左から、アンシリア2015(ブドウ品種:カタラット主体)、リゲア2015(ブドウ品種:ジビッボ100%)、ヴィニャ ディ ガブリ2014(ブドウ品種:アンソニカ主体)。いずれもやや辛口のスッキリとした飲み口で、魚介や野菜、鶏肉などの料理によく合う味わいです。
「この料理は、下ごしらえして包んでおけば、あとはプレートにのせるだけで出来上がります。包んで冷蔵庫に入れておけば、お客さんにもスムーズに出せますね。サルサポモドーロは、本格的なものを作ってもいいし、缶詰のホールトマトをつぶしてオリーブオイル、塩、オレガノを加えて煮込んだ簡単なソースでもおいしくできますよ。ぜひ試してみてください」
レコルト「HOME BBQ」を使ってみて
「熱伝導が早いので思ったように料理ができました。グリルもちゃんと焼き目がついて、いい仕上がりになります。ひと手間入れるといい料理が作れます。取り外しが簡単なのもいいですね。ヒーターの先端、U字の上は食材に火が通りやすいので、うまく利用するといろんな食材も同時にグリルできますよ」
トラットリア シチリアーナ・ドンチッチョ
TRATTORIA SICILIANA
DON CICCIO
東京都渋谷区渋谷2-3-6
SGSSSビル1F
電話 03-3498-1828
18:00〜24:00 LO
日曜日・祝日の月曜日休