フードコーディネーター/料理家 こてら みやさん

夏のスパイシー常備菜 <全5回>

自家製びん詰めや常備菜作りをこよなく愛するフードコーディネーター/料理家のこてら みやさんに、レコルトアイテムで作る常備菜をご紹介いただく連載。マリネ、ペースト、スープなど、スパイスや香味野菜をきかせた暑い季節にぴったりのレシピを、おすすめの食べ方や保存テクニックとともにご紹介します。

フムス

「フムス」は、やわらかく茹でたひよこ豆に練りごまやレモン汁などを加えてペーストにしたもの。トルコやイスラエルなど中東の国々の伝統料理で、前菜、ディップとして、パンといっしょにいただきます。豆を茹でたらあとは材料をまとめてフードプロセッサーで撹拌するだけ!コンパクトでパワフルな[カプセルカッター キャトル]なら、ムースのようになめらかな「フムス」があっという間に作れます。簡単なので、持ち寄りパーティーにもおすすめ。びん詰めにして、おいしいパンといっしょに持っていくと喜ばれます。

作りやすい分量

材料

分量

下準備・メモ

ひよこ豆(乾燥)
150g
 
【A】練りごま(白)
大さじ1.5
 
【A】レモン汁
大さじ2強
 
【A】オリーブオイル
大さじ1.5
 
【A】おろしにんにく
1/3かけ分
 
【A】クミンパウダー
小さじ1
 
小さじ1/2強
 
作り方
手順1
材料を準備する。
手順2
ひよこ豆(乾燥)は4倍量(600ml)の水に浸け、夏場は冷蔵庫で、それ以外は常温でひと晩(10時間ほど)置く。
手順3
戻し汁ごと鍋に入れて強火にかけ、沸騰したら弱火にする。アクをすくい、塩小さじ1/2(分量外)を加えて1〜1時間半ほど茹で、指で簡単に潰せるぐらいまでやわらかくなったら、茹で汁に浸けたまま冷ます。
手順4
冷めたら茹で汁を切る。茹で汁はかたさを調節するのに使うので、捨てずにとっておく。
手順5
[カプセルカッター キャトル]の[カップ]にひよこ豆と【A】を入れる。
手順6
「連続プッシュ」で撹拌する。
手順7
途中で[カップ]のカバーを開け、ペーストがかたいようであれば、④の茹で汁を加えて調節する。
手順8
なめらかなペースト状にする。
手順9
塩で味を調える。
手順10
器に盛り、オリーブオイル(分量外)をかけて、パプリカをふる。カリッと焼いた薄切りのバゲットを添える。食べきれなかった分は保存容器に入れて冷蔵する。冷凍すれば1ヶ月保存できる。

こてらみや’S POINT

  • 冷蔵で4〜5日保存できます。冷凍すれば1ヶ月保存できます。
  • 水煮のひよこ豆を使う場合の分量は320gほどご用意ください。
  • このレシピでは薄切りのバゲットを合わせましたが、ピタパンやクラッカーなどもおすすめです。
  • おいしさのカギは前回の「ファラフェル」と同じく、乾燥ひよこ豆で作ること。水でひと晩戻して茹でて…と、市販の水煮を使うより手間はかかりますが、そのぶん、ひよこ豆の旨味や香りは格別!時間のあるときにぜひ作ってみてください。
Profile
こてら みや(こてら みや)
フードコーディネーター/料理家

京都・祇園生まれで子どもの頃より京料理やおばんざいに接して育つ。料理制作、スタイリング等、食の総合的なコーディネーターとして活動。特にスパイスや香味野菜など「香り」をいかした料理に定評がある。著書『365日、おいしい手作り!「魔法のびん詰め」』『春夏秋冬の魔法のびん詰め」ともに(三笠書房)、『今日はごちそう!こてらみやのしあわせ週末ごはん』(ワニブックス)、『ひとり分からできる 作りおき上手のやりくりレシピ12か月』(家の光協会)など。

ブログ「オサルノビタミン」
Instagram @osarumonkey

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