料理家 村山 由紀子さん

ときめきの春色ごはん <全4回>

素材のおいしさを引き出すシンプルレシピが評判の村山由紀子さんによる連載。3月のテーマは「春の食材」。 昔から「春の皿には苦味を盛れ」と言われるのは、春野菜や山菜の苦味には、冬に体に溜め込んだものをデトックスする働きがあるからとも。苦味だけでなく、滋養たっぷりで、優しい甘さ、やわらかさの食材が多いこの季節。旬の食材を食べて心も体も軽やかになれば、いいことがあるかも!?

春の山菜の天ぷら

春は山菜。その個性的な味と香りはこの時期限定のおいしさです。一度にいろいろな山菜を味わうなら、アク抜きせずに調理ができる天ぷらがおすすめ。さくっとした食感の後に広がる独特のほろ苦さ。そして、青い香りの余韻がたまりません。今回はからりと揚がるよう、天ぷら衣に片栗粉を加えました。[ポットデュオ フェット]で、揚げたそばからビールとともにほおばって、大人だから楽しめる苦味を楽しんで!

2~3人分

材料

分量

下準備・メモ

ふきのとう
4個程度
 
たらの芽
6個程度
 
こごみ
6個程度
 
あさつき
10本程度
 
揚げ油
適量
 
【衣の材料】
 
 
薄力粉
50g
 
片栗粉
15g
 
溶き卵
20ml
卵1個分弱くらい
冷水
85ml
 
作り方
手順1
山菜を準備する。
手順2
【衣の材料】を準備する。
手順3
ふきのとうは、外側の変色している葉を数枚取り除く。株元を5mmほど切り、火が通りやすいよう十字に切り込みを入れる。
手順4
ふきのとうの花びらをむいて開く。
手順5
たらの芽は、株元の硬いハカマの部分を包丁で削る。株元が大きいものは十字に切り込みを入れる。
手順6
こごみは、根元の硬い部分を切り落とす。あさつきは、根がついていたら切り落とす。
手順7
衣を作る。ボウルに溶き卵と冷水を入れ、菜箸で混ぜ合わせる。薄力粉と片栗粉を一緒にふるい入れ、さっくりと混ぜ合わせる(ダマが残っているくらいでOK)。
手順8
[ポットデュオ フェット]に[セラミックボウル]をセットし、揚げ油(分量外)を入れ、ツマミを[3]にして180℃に熱する。
手順9
ふきのとうを⑦にくぐらせ、花の部分を下にして⑧に入れる。
手順10
2分程度を目安に、からりと揚げる(一度に2〜3個くらいずつ入れるとよい)。他の山菜も同様に揚げる。
手順11
油をきって器に盛り、塩(分量外)をつけていただく。

村山由紀子’S POINT

  • ふきのとうは、花を開いて揚げると見た目にもかわいく、花びらのさくっとした食感もおいしいです。
Profile
村山 由紀子(むらやま ゆきこ)
料理家

素材の持つおいしさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。料理撮影、ケータリング、出張料理、料理ワークショップなど、さまざまな食を生み出す工房「食房ボッカ」を主宰。著書に『ベジヌードル』(主婦と生活社)、『天板1枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)、『女子飲みの友 スパイスおつまみ』(講談社)、『パンのおかず50』(実業之日本社)など。
http://murayamayukiko.com

Photo_sono(bean)  Direction_Mio Fujimoto(Winner’s) Text_Ako Matsuda