料理家 村山 由紀子さん

ときめきの春色ごはん <全4回>

素材のおいしさを引き出すシンプルレシピが評判の村山由紀子さんによる連載。3月のテーマは「春の食材」。 昔から「春の皿には苦味を盛れ」と言われるのは、春野菜や山菜の苦味には、冬に体に溜め込んだものをデトックスする働きがあるからとも。苦味だけでなく、滋養たっぷりで、優しい甘さ、やわらかさの食材が多いこの季節。旬の食材を食べて心も体も軽やかになれば、いいことがあるかも!?

鯛めし

お祝いごとの多い春。めでたい時は、やっぱり鯛! ハレの日には尾頭付き! 日本人に愛されてきた縁起のいい鯛をまるごと使う鯛めしは、見た目も豪華で気分も上がります。[ホームバーベキュー]なら、まるごと1尾入るのも嬉しいところ。材料を入れて、30~40分待つだけで、食卓がたちまち料亭に! 鯛は春が旬。今回はきれいな桜色で身がやわらかく、ほどよい大きさの鯛を使いました。上品なだしが効いて、香ばしいおこげもできて感動。桜の塩漬けを混ぜた春らんまんのごはん。シメはお茶漬けにしてもおいしい!

4人分

材料

分量

下準備・メモ

鯛(今回はチダイを使用)
1尾
25~30cmの大きさで、エラ、内臓、うろこの処理をしたもの。
3合
 
大さじ1
 
大さじ1
 
500ml(米炊き用)
 
昆布
10cm角を1枚
 
桜の花の塩漬け
花20個分
 
三つ葉
10本
刻む
作り方
手順1
鯛を準備する(買う時に、鮮魚店にエラや内臓、うろこの処理を頼むとよい)。
手順2
その他の材料を準備する。
手順3
米を研ぎ、ざるに上げて水をきったら、[ホームバーベキュー]の[セラミックスチーム深鍋]に入れ、平らにならし、酒と水を入れる。
手順4
③に昆布をのせ、30分待つ。
手順5
30分経つと昆布が水を吸って膨らむ。30分後の昆布の様子。
手順6
鯛に塩を振る。胸ビレの内側にもしっかりと。
手順7
キッチンペーパーを敷いたバットの上に鯛をのせて冷蔵庫に入れ、30分置く。
手順8
桜の花の塩漬けは水で塩をさっと洗い流す。茎とガクの部分を手で取り除き、花びらを適当な大きさにちぎる。
手順9
⑤を[ホームバーベキュー]本体にセットし、⑦の鯛を昆布の上にのせる。フタをしてツマミを[3]にし、加熱する。10分ほどして沸いてきたらツマミを[2]にし、20〜25分加熱する。
手順10
米が炊けたらできあがり。
手順11
昆布、鯛の頭と骨を取り除き、身をほぐす。
手順12
ほぐした身をご飯に混ぜる。
手順13
⑧を散らして混ぜ合わせる。
手順14
茶碗に盛り、三つ葉を添えていただく。

村山由紀子’S POINT

  • 購入時、鮮魚店にエラや内臓、うろこの処理を頼むといいでしょう。
  • ヒーターの差し込み口の反対側に鯛の頭が来るように置くと、火が全体に通りやすいです。
  • 桜の花の塩漬けの代わりに、しょうがのせん切りをのせてもおいしいです。
  • 余ったらおにぎりにして冷凍保存もできます。
  • 少人数なら、[ポットデュオ フェット]で鯛の切り身を使っても作れます。切り身は尾頭付きよりもだしが出ないので、米を炊く時にだしを加えるといいでしょう。
Profile
村山 由紀子(むらやま ゆきこ)
料理家

素材の持つおいしさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。料理撮影、ケータリング、出張料理、料理ワークショップなど、さまざまな食を生み出す工房「食房ボッカ」を主宰。著書に『ベジヌードル』(主婦と生活社)、『天板1枚で!毎日のオーブンおかず』(河出書房新社)、『女子飲みの友 スパイスおつまみ』(講談社)、『パンのおかず50』(実業之日本社)など。
http://murayamayukiko.com

Photo_sono(bean)  Direction_Mio Fujimoto(Winner’s) Text_Ako Matsuda