料理家 村山 由紀子さん
“ごちそう疲れ” に優しい蒸し料理 <全3回>
素材のおいしさを引き出すシンプルレシピが評判の村山由紀子さんによる連載。1 月のテーマは「蒸し料理」。お正月に新年会と満腹な日々が続いて、ちょっぴりごちそう疲れ…。そんな時は、見た目も味も優しくヘルシーで、体も温まる蒸し料理はいかが? 蒸し器がなくても[ホームバーベキュー]があれば大丈夫。食材を入れてふたをしめれば、蒸気がしっとりおいしく仕上げてくれます。
きんかんと黒糖の蒸しパン
蒸気の中でふんわりふくらむ蒸しパンは、どこか懐かしく、ほっとするおいしさ。今回はきんかんと黒糖を使い、自然な甘さとコクのある味に。[ホームバーベキュー]のツマミを[3]にして、強火でしっかり蒸すとおいしくふくらみ、もちもちの食感になります。おばあちゃんの優しさを思い出すような蒸しパン、生地は発酵いらず、短時間で作れるので、朝ごはんやおやつにぴったりです。
マドレーヌ用カップ8~10個分
材料
分量
下準備・メモ
- 卵
- 1個
- 黒糖
- 70g
- きんかん
- 120g
- 3個は皮ごと輪切り(飾り用)、残りは皮ごとくし型切り(生地用)。どちらも種を取り除く
- 牛乳
- 70ml
- 無塩バター
- 20g
- 【A】薄力粉
- 100g
- 【A】ベーキングパウダー
- 小さじ2
- 【A】ベーキングソーダ
- 小さじ1
- マドレーヌ用カップ
- 8~10個
作り方
- 材料を準備する。
- 牛乳とバターをボウルに入れ、湯せんにかけてバターを溶かす。
- 【A】の粉類は合わせて、ふるっておく。
- ボウルに卵を割り入れ、泡立て器で溶きほぐす。
- 黒糖を加えて混ぜ合わせる。
- ②を加えて、さらに混ぜ合わせる。
- ③を加え、泡立て器で手早く、粉っぽさがなくなるまでさっくりと切るように混ぜ合わせる。
- くし型切りにしたきんかんを加え、ゴムべらで混ぜ合わせる。
- [ホームバーベキュー]に[セラミックスチーム深鍋]をセットし、1ℓの水(分量外)を入れ、[蒸しプレート]をのせる。フタをし、ツマミを[3]にして、蒸気が上がるまで加熱する。
- [ホームバーベキュー]を加熱している間に、マドレーヌ用カップにスプーンで⑧の生地を分け入れる。
- 飾り用のきんかんをトッピングする。
- [蒸しプレート]の上にフライ返しなどを使って⑪を並べる(蒸気で火傷をしないように注意)。
- フタをし、ツマミを[3]にして15分蒸す。
- 竹串を刺して、生地がついてこなかったらできあがり。生地がついてくるときは、さらに蒸す。
村山由紀子’S POINT
- 生地に混ぜ込んだきんかんは蒸している間にやわらかくなり、ジャムのようなねっとりとした食感になります。
- 蒸しパンは、当日中にお召し上がりください。