フードコーディネーター/料理家 こてら みやさん
夏のスパイシー常備菜 <全5回>
自家製びん詰めや常備菜作りをこよなく愛するフードコーディネーター/料理家のこてら みやさんに、レコルトアイテムで作る常備菜をご紹介いただく連載。マリネ、ペースト、スープなど、スパイスや香味野菜をきかせた暑い季節にぴったりのレシピを、おすすめの食べ方や保存テクニックとともにご紹介します。
ダルスープ
「ダル」は豆という意味で、この「ダルスープ」はインドやネパールの家庭に欠かせないお料理。日本のお味噌汁のような“家庭の味”があるそうです。ご紹介するレシピは「ムングダル(緑豆の挽き割り)」を使い、プチプチとした食感のマスタードシードをはじめ、4つのスパイスと4種の野菜をじっくり炒めて作ります。豆と野菜から引き出したやさしい甘みの中にスパイスが香り、辛みはほんの少し。ムングダルは栄養満点で、消化がよいのもうれしいスープです。暑い日は冷たいものについ手がのびてしまいがちですが、温かいダルスープで胃腸をあたためてあげましょう。
作りやすい分量(およそ3~4食分)
材料
分量
下準備・メモ
- ムングダル(緑豆の挽き割り)
- 200g
- パクチー
- 1株
- 葉と茎(根)に分け、それぞれざく切りにする
- 玉ねぎ
- 1/2個
- ざく切りにする
- にんにく
- 1かけ
- ざく切りにする
- トマト
- 小1個
- ざく切りにする
- オリーブオイル
- 大さじ3
- 【A】マスタードシード
- 小さじ1/2
- 【A】クミンシード
- 小さじ1と1/2
- 【B】カイエンヌペッパー
- 小さじ1/4
- 【B】ターメリック
- 小さじ1/2
- 塩
- 適量
作り方
- 材料を準備する。
- ムングダルは水で2~3回ゆすいでから鍋に入れ、豆の4倍量(800ml )の水から手でつぶせるぐらいまで茹でる。
- [ハンディブレンダー スリム]に[ブレンダー]をセットし、②の鍋に入れて[高速]でペースト状になるまですりつぶしておく。
- [カプセルカッター キャトル]の[カップ]にパクチーの茎(根)、玉ねぎ 、にんにくを入れ、連続プッシュで撹拌する。
- みじん切りになったら取り出す。
- [カップ]にトマトを入れる。
- 「パルスプッシュ」で撹拌して粗めのみじん切りにする。
- 鍋にオリーブオイルと【A】を入れてフタをして弱火にかける。マスタードシードを油の中で加熱すると、跳ねることがあるので、必ずフタ をする。
- マスタードシードがパチパチはじける音が鳴り終わったらフタを取り 、⑤の野菜を入れて弱火で炒める。
- 玉ねぎに透明感が出てきたら、【B】を加えて軽く炒める。
- ⑦のトマトを加える。
- トマトの水分が飛んで油がしみ出してくるまでじっくり炒める。
- ③を加える。
- 全体を混ぜ合わせる。
- 塩で味を調える。
- 器によそい、パクチーの葉を散らす。
- 保存する場合は、密閉できるフードシーラーが便利。1食分ずつ小分けにして冷凍し、食べるときは湯せんで解凍する。
こてら みや’S POINT
- フードシーラーで密封後、冷凍で2ヶ月ほど保存できます。
- 手順④で使うパクチーは香りの強い根もみじん切りにします。
- マスタードシードは、はじけないと苦みが残って香りが出ません。じっくり加熱してきちんとはじけさせましょう。
- 手順⑫で写真のように油がしみ出してくるまで炒めるのがコツ。ここまでじっくり炒めることで、トマトの青くささや水分が飛び、甘みと旨味がギュッと凝縮されます。
- レシピ通りに作ると、ポテッとした濃厚な仕上がりです。サラッとさせたい時は手順⑮で水を加え、お好みのかたさに調節してから塩で調味してください。