フードコーディネーター/料理家 こてら みやさん

夏のスパイシー常備菜 <全5回>

自家製びん詰めや常備菜作りをこよなく愛するフードコーディネーター/料理家のこてら みやさんに、レコルトアイテムで作る常備菜をご紹介いただく連載。マリネ、ペースト、スープなど、スパイスや香味野菜をきかせた暑い季節にぴったりのレシピを、おすすめの食べ方や保存テクニックとともにご紹介します。

ファラフェル

「ファラフェル」はすり潰したひよこ豆にパクチーやパセリ、スパイスなどを加えて素揚げした、中東諸国の豆コロッケ。ひよこ豆のつぶつぶとした食感とハーブやスパイスの香りで、お肉が入っていないとは思えないほどの満足感があります。作り方はとても簡単!全ての材料を[カプセルカッター キャトル]でガーッと撹拌したら、丸く成形して揚げるだけです。揚げたてはもちろん、冷めてもおいしいので、お弁当にもおすすめ!多めに作って冷凍保存もできます。凍ったままのファラフェルと葉野菜、タヒニソースをピタパンにはさんで出かけたら、お昼には自然解凍されて食べごろになります。

作りやすい分量

材料

分量

下準備・メモ

【ファラフェル】(約12個分)
 
 
ひよこ豆(乾燥)
100g
4倍量(400ml)の水に浸け、夏場は冷蔵庫で、それ以外の涼しい時期は常温でひと晩(10時間ほど)置く
パセリ
1カップ
茎を取る
パクチー
1/2カップ
ざく切りにする
にんにく
1/2かけ
 
玉ねぎ
1/4個
 
【A】クミンパウダー
大さじ1/2
 
【A】コリアンダーパウダー
大さじ1/4
 
【A】
小さじ2/3
 
【A】こしょう
少々
 
揚げ油
適量
 
【タヒニソース】(作りやすい分量)
 
 
練りごま(白)
大さじ1
 
プレーンヨーグルト
大さじ2
 
レモン汁
小さじ1
 
おろしにんにく
少々
 
少々
 
作り方
手順1
【ファラフェル】の材料を準備する。
手順2
ひよこ豆(乾燥)は4倍量(400ml)の水に浸け、夏場は冷蔵庫で、それ以外の涼しい時期は常温でひと晩(10時間ほど)置く。
手順3
ひよこ豆を半分に割ってみて、豆の真ん中に線がなければふっくらと戻ったしるし。ザルにあげて水気を切る。
手順4
[カプセルカッター キャトル]の[カップ]に、下からパセリ→パクチー→にんにく→玉ねぎ→③のひよこ豆の順に入れる。
手順5
【A】を入れる。
手順6
「連続プッシュ」で撹拌する。
手順7
途中で[カップ]の[カバー]を開け、[カップ]に付いた食材を落としながらまんべんなく撹拌する。
手順8
ひよこ豆の粒が少し残るぐらいまで撹拌する。
手順9
手でぎゅっと握ってみてまとまるぐらいが目安。
手順10
直径4cm、厚さ1.5cmぐらいの円形にまとめる。
手順11
170度に熱した揚げ油に滑らせるように入れる。
手順12
こんがりと色付くまでじっくり揚げる。
手順13
【タヒニソース】は全ての材料を混ぜ合わせ、ファラフェルにつけて食べる。
手順14
食べきれなかった分は、粗熱を取ってから、キッチンペーパーを敷いたバットに並べてラップをかけ、冷凍する。

こてら みや’S POINT

  • 冷凍で1ヶ月ほど保存できます。食べるときは自然解凍します。カリッとさせたいときは自然解凍後、オーブントースターで軽く焼いてください。
  • 揚げ油の温度が高すぎると、油の中でタネがバラバラになったり、中心まで火が通らないことがあるので注意しましょう。
  • 材料を撹拌したら、すぐに形を整えて揚げるのがコツ。時間が経つと野菜から水分が出てしまい、まとめにくくなります。
  • つなぎを入れていないので、どうしてもまとめにくい場合は、ペーパータオルをタネに押しあてて水分を取るか、薄力粉を少量ずつ加えてみてください(でも、入れないほうがおいしいです!)。
  • 揚げるとき、ファラフェルよりひと回り大きくカットしたオーブンペーパーにのせて油に入れるとバラバラになりにくいです。
Profile
こてら みや(こてら みや)
フードコーディネーター/料理家

京都・祇園生まれで子どもの頃より京料理やおばんざいに接して育つ。料理制作、スタイリング等、食の総合的なコーディネーターとして活動。特にスパイスや香味野菜など「香り」をいかした料理に定評がある。著書『365日、おいしい手作り!「魔法のびん詰め」』『春夏秋冬の魔法のびん詰め」ともに(三笠書房)、『今日はごちそう!こてらみやのしあわせ週末ごはん』(ワニブックス)、『ひとり分からできる 作りおき上手のやりくりレシピ12か月』(家の光協会)など。

ブログ「オサルノビタミン」
Instagram @osarumonkey

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