【レポート】おいしい薬膳参鶏湯を作って食べて暑気払い!
参鶏湯研究家 脇もとこ × レコルトのワークショップ

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2017年7月12日(水)、レコルトのショールーム(東京・北参道)にて、参鶏湯研究家・脇もとこさんを講師にお招きし、ワークショップを開催しました!たくさんの応募者の中から、8名の方々にご参加いただきました。今回は、丸鶏を使った本格的な参鶏湯(サムゲタン)の作り方をはじめ、レコルトの[ポットデュオ フェット]を使って作る“丸鶏を使わない”簡単な参鶏湯作りと、[カプセルカッター キャトル]を使った薬膳スムージー作りの料理体験&試食をお楽しみいただきました。脇さんが教えてくれた参鶏湯作りのコツや、ご参加の皆さまによる製品の使用感をレポートします!

参鶏湯の本場・韓国には「伏日(ポンナル)」という、参鶏湯を食べて暑気払いをする日があり、今年の初伏はちょうどワークショップを開催した7月12日でした。日本で「土用の丑の日」にうなぎを食べるのと似た風習ですよね。 脇さんからのご挨拶のあと、まずは、丸鶏を使った本格的な参鶏湯のデモンストレーションからスタートしました。

「今回は1kgくらいの丸鶏を使用しますが、韓国のものはもっと小さくて、600gぐらいのヒナ鶏を使います。ひとりでひと鍋食べて、鶏の丸ごとの栄養をいただくというのが参鶏湯なんです」と脇さん。丸鶏のお腹に、にんにく、高麗人参、ファンギ、もち米、しょうがを詰めこみ、アクが出るまで煮込みます。

煮込んでいる間に、薬膳料理についてお勉強タイム! 「参鶏湯の『参』は、高麗人参の『参』。『高麗人参と鶏のスープ』という意味で、韓国の伝統的な薬膳料理です。“薬のごはん”と書きますが、生薬が入っているものが薬膳料理かというとそうではなくて、“目的をもって作るごはん”であれば薬膳料理なんです。普通の食材を使った、いつも食べているごはんでも、それぞれの食材にどういう役割があるかを考えて作ったら、それは薬膳料理。病気を改善するためや、予防のため、美容のため、そして季節に合わせた食材を選ぶのもとても大事ですね。参鶏湯に入っている材料は、体を温めるものばかりです」参鶏湯に入れる材料の効能についても説明していただきました。

鶏肉:血を補いお腹を温める・食欲不振・虚弱体質に
にんにく:五臓機能の活性化・血行促進
しょうが:胃腸を温める・血行促進・新陳代謝を高める
高麗人参:自然治癒力を高める・心身の疲労回復・滋養強壮
ファンギ:血液循環の改善
なつめ:精神安定・滋養強壮・老化防止・胃腸を整える
松の実:便秘に・皮膚や髪に潤いを与える
クコの実:疲れ目に・アンチエイジング
もち米:元気を補う・消化不良に
クレソン:血液をサラサラにする

脇さんいわく、なつめとクコの実は特に女性にオススメの生薬なのだとか。また、高麗人参やファンギなどが手に入らないけど、いま参鶏湯が食べたい!というときは入れなくてもOK。その場合は、にんにくとしょうがを多めに入れたり、長ネギを入れたりすれば十分おいしくなるそうです。

さて、丸鶏の鍋が煮立ってきました。実は、ここで「アクをとる」作業がとっても重要だといいます。

「参鶏湯はすっきりしたやさしい味の食べ物なのですが、アクがあると脂っこいスープになっちゃうんです。骨からどんどん出てくるアクと、いっしょに浮いている黄色っぽい油も丁寧にとってください。時間にすると、10分くらいでしょうか。ある程度とれたらフタをして、弱火で1時間煮込みます」

本来は、1時間煮込んだあと、なつめ、松の実、塩を加えてさらにもう1時間煮込むのですが、今回はあらかじめ煮込んでおいたお鍋をご用意してくださいました。仕上げにクコの実、クレソンを散らして火を止めたら完成です! しっかり煮込んだ丸鶏は、木べらで簡単にほろほろとほぐれるやわらかさ…! さあ、お待ちかねの試食ですよ♪

「今回は夜なので、お塩はしっかりめにしました。朝食べるときや、身体が弱っているときは、もっとやさしい味付けにしてもいいと思います」と脇さん。しみじみおいしいスープに皆さんの顔がほころびます。

本格的な参鶏湯を堪能したところで、続いては料理体験へ。[ポットデュオ フェット]を使用して、丸鶏を使わない簡単な参鶏湯を作っていきます。ここで登場したのが、脇さんが開発した「スパイスセット」。今回は特別に[ポットデュオ フェット]にちょうどいい分量のセットを作ってくださいました。

「参鶏湯の教室を開くなかで、丸鶏がなかなか買えないとか、スパイスをそろえるのが大変という声が気になっていたんです。そこで骨つきの鶏肉、にんにく、しょうがといっしょに煮込むだけで参鶏湯を楽しめるスパイスセットを作りました。漢方薬局が監修した生薬とオーガニックもち米が、必要な量だけ小分けになって入っています」

早速、スパイスセットを使って料理開始! まずはスパイスセットに入っている生薬と、にんにく1/2かけ、しょうがのスライス1枚を[ポットデュオ フェット]いれて水を注ぎ、ツマミを1にして15分煮て、先に出汁をとっていきます。その間に、もち米をやさしくすすぐように洗い、ザルにあげておきます。鶏肉は、手羽先と皮なしのもも肉の2種類を使いました。

出汁がとれたら、もち米、鶏肉、カットしたなつめ、松の実を入れて、ツマミ3で煮込みます。ぐつぐつと煮立っていい香りがしてきたらアクを丁寧にとり、アクがとれたら塩を入れ、ツマミ1にしてフタをし、30分煮込みます。

煮込んでいる間に2品目、[カプセルカッター キャトル]を使って、薬膳スムージー「なつめアーモンドミルク」を作っていきます。パワフルな4枚刃で、市販の氷や塊肉も粉砕することができるこちらの製品。まず、良質なオイルやビタミンEを豊富に含む生のアーモンドから、混じり気なしのアーモンドミルクを作ります。

アーモンドはひと晩水に浸してアクをとりのぞいたものを使用します。水を加えてしっかり撹拌したら、さらしなどでしっかり絞ります。これで牛乳のような白い液体、アーモンドミルクができました。絞ったあとに残るアーモンドは「アーモンドパルプ」といい、クッキー生地に混ぜたりサラダにトッピングしたりと、いろいろな使い道があるそう。すぐに使わない場合は冷凍保存もできます。お好みの使い方を見つけて、むだなく使ってくださいね!

[カプセルキャッター キャトル] は一度洗い、次に少量の水にひと晩浸しておいたなつめと龍眼肉(リュウガンニク)をその水ごと撹拌します。龍眼肉はライチによく似た果物で、貧血の改善や不眠におすすめなのだそう。最後に先ほど絞ったアーモンドミルクを加えて、さらに撹拌すればできあがり! なつめと龍眼肉によってほんのり甘みが加わり、とっても体によさそうなやさしい味のドリンクです。

一方[ポットデュオ フェット]からは湯気が立ちのぼってきました。フタをあけるとぷるるんと仕上がった鶏肉が!いいにおいです♪

仕上げにクコの実とクレソンを散らして、完成です。短時間でも十分に全体に火が通り、おいしい出汁がでた参鶏湯ができあがりました。付け合わせに絶対かかせないというキムチと、脇さんおすすめの鉄砲漬けをそえていただきまーす! 本格的な参鶏湯と同じようにおいしくいただけて、こころもからだもほっこり満足♡ 脇さんの素敵なお話とお料理で、充実したワークショップとなりました。脇さん、そして参加されたみなさまありがとうございました!

そしてそして!レポートを読んでくださったみなさまに、耳寄りなお知らせです![ポットデュオ]で作る参鶏湯のために脇さんが作ってくださった特別仕様のスパイスセットを、[ポットデュオ]をご愛用くださっている方10名様に抽選でプレゼントします!詳しくはこちらのページをご覧のうえ、是非ご応募くださいね。

参加者の感想

【ワークショップに参加されたの方の感想】
●参鶏湯を作ってみて
「参鶏湯はとっても簡単なのに、みんながワァと喜んでくれる」という脇さんのお話が印象的でした。スパイスセットがあればすぐに作れるので、ホームパーティーでふるまってみたいと思います。
【ワークショップに参加されたの方の感想】
●薬膳料理についてのお話を聞いて
脇先生の、お肌のツヤツヤさにびっくり! 食べ物って体にとってすごく大事なんだなと実感しました。これからは、飲んで帰ってきて小腹がへったとき、ラーメンじゃなくて参鶏湯ですね(笑)。
【ワークショップに参加されたの方の感想】
●[ポットデュオ フェット]を使ってみて
参鶏湯は難しい料理のイメージだったんですが、こんなに簡単に作れるとわかって驚きました。[ポットデュオ フェット]なら、火加減の調整も簡単で、煮込んでいる間にほかの作業ができるのもいいですね。
【ワークショップに参加されたの方の感想】
●[カプセルカッター キャトル]を使ってみて
コンパクトでかわいらしい見た目なのにパワフル! アーモンドが簡単に粉砕できるので、これなら毎日手作りのアーモンドミルクを飲むこともできそう♪ かき氷やスムージー…いろんなものを作ってみたくなりました。